交通事故に遭われた専業主婦の方へ

専業主婦の損害賠償請求

専業主婦が交通事故に遭い,入院・通院によって家事ができなかったり,後遺症によって家事がうまくできなくなったりした場合は,その分の損害も請求することができます。

自分が家事ができなくなったことで,家族に家事を頼んでいたとしても損害を請求できます。
 

損害賠償請求

人身事故により生じる損害には,主に以下の3つがあります。

①積極損害……治療費や通院交通費などの出費
②消極損害……得られるはずだった利益が得られなかったこと
③慰謝料……精神的な苦痛

専業主婦であっても,会社員・個人事業主であっても①積極損害と③慰謝料の算定については理論的な差はありません。
違いが生じるのは②消極損害です。
 

専業主婦にとっての消極損害

会社員の消極障害とは,働けずに給料を得られなかったことや,給料が下がったことです。

専業主婦には基礎となる収入がないため,このような損害ないように思われるかもしれません。

しかし,家事労働は労働社会において金銭的に評価できるものであり,他人に依頼すれば当然対価を支払わなければならないものです。
したがって,専業主は自ら家事労働することにより,財産上の利益をあげていると考えられています。

そこで,判例は,専業主婦が事故の負傷により休養した場合には,家事労働に対する休業損害の賠償請求を認めています(最判昭和50年7月8日)。

このことは,主婦に限らず,主に家事労働に従事している者(家事従事者)ならば年齢・性別に限らず認められます。
 

専業主婦の休業損害の算定

裁判においては,専業主婦といった家事従事者の損害算定は,原則として,賃金センサスの女子平均賃金(女性労働者・学歴計・全年齢平均額)により損害額を算定します。

この額は平成24年の賃金センサスによると,354万7200円とされています。
 

休業損害の試算

家事従事者が交通事故により,3か月間,家事労働を休養した場合は,354万7200×(3/12)=88万6000円の消極損害を算定することができます。
 

専業主婦の後遺障害逸失利益

交通事故に遭われた家事従事者に後遺症が残った場合や,亡くらなられた場合には,賃金センサスの女子平均賃金(女性労働者・学歴計・全年齢平均額)を基礎として,加害者・加害者の保険会社に対して損害賠償請求をすることができます。
 

後遺障害逸失利益の試算

むち打ちにより後遺障害14級が認定され,5年間の労働能力喪失が認められた場合は,後遺障害逸失利益として214万円を請求できます。
 

具体的な賠償額

上記の賠償額は弁護士基準(裁判基準)による試算です。
具体的な損害賠償額は,被害者の年齢や家族構成,身体状況,家事労働の内容などにより増減されます。

しかし,専業主婦で給料をもらっていなくても,休業損害や後遺障害逸失利益を請求することができます。

当事務所では損害額の見積りも含め御相談ください。
交通事故の相談は初回無料です。
相談をしたからといって契約しなければならないということはありませんので,損害賠償請求に疑問をお持ちの方は御利用ください。

 

 

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