交通事故の3つの慰謝料基準

慰謝料請求の計算式

交通事故に遭った被害者に加害者から支払われる慰謝料には3つの基準があります。
①自賠責基準
②任意保険基準
③弁護士基準(裁判基準)
の3つです。

一般的に,自賠責基準<任意保険基準<弁護士基準の準に高額になっていると言われています。
 

①自賠責基準

自賠責基準は,自賠責保険・自動車損害賠償責任共済によって,人身事故の被害者・被害者遺族に支払われる保険の基準です。

自賠責は,人身事故に遭った被害者の一次的な救済が目的ですから,賠償額は高額とは言ません。
また,賠償範囲も人身事故に限定されています。
 

②任意保険基準

人身事故については損害賠償額が高額なため,自賠責保険ではカバーしきれないことが多いため,任意保険が用意されています。

任意保険で用いられている基準は,自賠責基準と弁護士基準の間にあると言われています。
 

③弁護士基準(裁判基準)

日本弁護士連合会の日弁連交通事故相談センターでは,最近の判例を集積・分析するとともに,物価の上昇などの経済的要因を考慮に入れて,2年に1回「交通事故損害額算定基準」を公表しています。

この基準は,通称「青い本」と呼ばれる本にまとめられており,裁判における損害賠償額の基準と一致していると考えられています。
 

基準による慰謝料の違い

モデルケースによる試算

過失なく,交通事故により右頸骨をプラトー骨折して,治療のために1か月入院し,退院後2か月の間に30回通院した。しかし,膝関節の可動域が4分の3以下に狭まったため12級の障害認定を受けた場合の試算

 

 損害項目 自賠責保険基準   弁護士(裁判)基準
 入通院慰謝料  37万8000円  135万円
 後遺障害慰謝料  93万円  275万円
 合計  130万8000円  410万円

 
※更に治療費(実費)と逸失利益を請求できることがあります。
※上記は試算であり,具体的な事情により増減します。
 

任意保険基準が使われる場合

加害者が任意保険に加入している場合,加害者側の保険会社の担当者が,被害者に謝罪と示談の申込みをしてくることがあります。
示談で提示される基準は任意保険基準に従ったものです。

被害者の代理人として被害者の保険会社の担当者が,加害者の保険会社の担当者と示談をすることがありますが,この場合も任意保険基準による賠償額になります。
 

正確な情報を得るように

インターネット上には,交通事故の損害額を求める計算式を見つけることができますが,実際に損害額を算出するには,個々の事件の具体的な事情を評価して基準を適用するという作業が残っています。

当事務所が,ホームページ上では,“試算”としてしか賠償額を提示していない理由がここにあります。

訓練を積んだ法律家が具体的な事情を検討しなければ,妥当な賠償額の算出は難しいのです。
インターネット上の数字をそのまま信じると,本来の賠償額より低額で示談をしてしまったり,根拠のない高額な賠償金を要求して示談がまとまらなくなったりするので気を付けてください。
 

初回相談は無料

当事務所では,示談で示された額が妥当な額であるかの相談も引き受けております。
初回相談は無料で受けておりますので,御利用ください。

 

 

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